2011年4月23日土曜日

漫画『コッペリオン』が原発事故の起こったこの時代にはまりまくり。


コッペリオン、1巻から最新9巻まで読みました。非常に面白い。
いや、ちょっとだけ読んだことがあるのでもともと面白いのは知ってたんだけど、改めて通して全部読むとこれがいまの東京がっていうか、東京の電力事情がっていうか、東京電力の事情がはまってる状況とそっくりでとても面白い(「面白い」と言うのは不謹慎かな?)。

舞台は2036年、2016年に大地震のため起こった新都電力東京台場原発メルトダウン(もうこの辺から何かに似てる)のため、放射能汚染されて放棄された街東京。電力会社は「マグニチュード8.0の地震でもビクともせん」と言っていた非常用炉心冷却装置故障「起こるはずのない」事故が起きた。事故直後の東京は政府にも電力会社にも見放され、残された人々―一般市民、自衛隊―の反感は大きい。DNA操作によって産み出された、放射能の抗体を持った少女たちが東京の生存者を救いに行く物語。

最新刊こそ今年の1月刊行だけど、第1巻は2008年の版。もしかしたら原子力発電所事故っていくつかのパターンしかないのかもしれないけど、電力会社の姿勢とかきっちり読み取っていて、なかなか考えられてる。

今回事故が起きたのは福島県であって東京ではないし、いまの東京は放射能汚染と言っても「汚染」というのもおこがましいほど軽度のものだけど、それでも福島の人たちは不安な日々を強いられているわけで、電力会社の今回の事故に対する姿勢は決して許されるものではないと思う。
事故前にもっと読まれているべき漫画だし、今から読んでも遅くない、いい漫画です。

現在もヤンマガで連載中のはずだけど、この状況でも続けられるのかな?


(今住んでるところの目の前にブックオフがあるのだけど、何かと便利です)


[10:58追記]
ちなみに第1話の冒頭のシーン、少女たちが東京に到着するところなんだけど、そこが京王/小田急永山駅周辺で、僕が3月まで住んでいた街なので、非常に親近感がわきますた。

参考:

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