"光学式ドライブはもう死んでいるといっても過言では無い":2012年の新型Macbook Proはこうなるだろう : ギズモード・ジャパン http://t.co/CW3Svk0F
光学式ドライブの死。まだ「死んだ」とは言えないと思うけど、iTunesのアイコンからCDマークが消えてしまったように、やがて光学式メディアは死んでいくだろうことは容易に想像がつく。
音楽も、映像も、アプリケーションも、「CD」や「DVD」から手に入れることって減ってきている。
iTunes storeのAAC ファイルの音質はもはや必要十分を満たしているし、YouTubeの画質は日々向上して、ついには現行のDVDの水準に容易に達するだろう。
アプリケーションだって、一昔前ならヨドバシカメラのPCソフトコーナーでパッケージを買ってきて自宅のPCにインストールしていたが、いまではそのほとんどがオンラインでダウンロードできてしまう。僕のiMacのBoot Campで使っているWindows 7はMicrosoft Online Storeでダウンロードしたものだ。
やがて「ふつうの暮らし」の中ではCDやDVDの存在意義は極端に小さくなる。ハイビジョンテレビという再生装置はともかく、Blu-rayみたいなメディア自体のハイスペックさは、マスな人たちは誰も必要としていない。
だから2008年、ワーナーが(当時次世代メディアとしてBlu-rayと競合していた)HD DVDからの撤退を決めたとき、HD DVD陣営の東芝の勝利が決まり、Blu-ray陣営のパナ・SONYの敗北が決まった。彼らは、CD全盛の時代に「超高性能」のレコードを開発したようなものだ。
もちろん、光学式メディアは「まだ」死んでいない。実家の母は今でもテレビの韓流ドラマをHDDレコーダーに撮り、DVDに焼いて保存している。僕もTSUTAYAでCDやDVDをよく借りる。CDやDVDは、まだ死んでいないし、しばらくは死なない。
でも、Appleが指向するように、光学式メディアの死はやがて訪れるのだろう—というところまでが実はすべて2008年頃の議論。さて、このあとどうなるのか、というのが面白いところ。
今はまだ光学メディアが「必要な人」が多い時代でマーケットも十分にあるからやっていけるし、これからも「必要な人」は絶対数いるだろうけれど、それはレコードやカセットテープが必要な人が今も居るのと同じで、やがて徐々に痩せ細っていくのだろう。
光学メディアを含めた物理メディアの需要はこれからもなくならないんだろう。レコードはとうの昔に主流じゃなくなったけれど、それでもその価値は未だ色褪せない。わざわざLPでリリースするアーティストもまだたくさんいるし、「レコードの音質」が好きなリスナーも多い。
物理メディアの需要はこれからもなくならないし、今と違った活躍をすることだってありえるんだと思う。バーチャルなメディアと物理メディアそれぞれのこれからのあり方って、めちゃくちゃ面白いテーマ。紙の本と電子書籍が戦っているのも、乱暴に言えば似たような話なんだと思う。
例えば映像に限って言うと、DVDという「モノ」として所有したいって欲求はきっとなくならないんだと思う。メディアに対して、人の欲求をどう考えるか。思えば就活時期、そこがいちばん面白くてやってみたいテーマだった。
インターネットは速度やらセキュリティやらに不安が残る関係で大容量光学メディアは残りそうだけど、「主役」ではなくなってしまうことに違いは無いんだと思うんよね。
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