2011年2月2日水曜日

まだまだ編集者やレコード会社、テレビ局はなくならない。

CDからMP3への変化は、バレエにおける宮廷の舞台余興から市民の劇場音楽への変化と同様のものだ。コンテンツは消費の在り方に対して相対的に姿を変える。コンテンツの種類や「扱われ方」は変わっても、それらが「変わる」ということだけは変わらない。

この「諸行無常」のテーゼ自体を変えるような創造は起こせない/起こらないもんなのかなってときどき思い出したように考えてる。


話は変わって。

「聴きたい曲を1曲ずつ聴きたい時に手に入れられる時代」に生きていると、反動的に「知ってる曲も知らなかった曲もパッケージで提供してくれる」CDが無性に欲しくなる時がある。もちろんiTunes Storeでアルバム買っても良いんだけど、結局強いレコメンドが欲しい訳で。

テレビとYouTube、ニコニコ動画の関係もそう。「観たい番組を観たい時に1つずつ観られる」ようにはなったけれど、やっぱり受動的に観たいときもある。よく言われる事だけど、いま強く実感してる。

僕にとってヤングジャンプは週1の救い。週刊漫画誌は、受動的に生きることを許してくれる。「するべきことではなくしたいことを選択していく」能動的な暮らしの中で、毎週木曜日は受動的になれる。

まだまだ編集者やレコード会社、テレビ局はなくならない。

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