自分を騙す技術って有用だと思う。
やっぱりどうしても100ハイを例に考えてしまうのだけれど、100kmも歩いていると、何度も立ち止まりたくなる。コンビニがあれば「ここでの休息こそベスト!」とか根拠も無く言い出したくなる。それでも、それらの判断は「100kmを(閉会式に間に合うように)歩ききる」という目標を達成するうえでは、「余計なこと」だったと思う。
足が痛くて痛くて、どうしても休みたくなる。もう無理だ。リタイアしよう。
そう思い始めたら最後、休憩やリタイアの誘惑が押し寄せ続ける。
が、そこでいかに自分の欲望を騙せるか。「うるさい、だまれ、団体行動を乱すな!」と自分に叫びながら、右足、左足と1歩ずつ足を前に出す。そのうち、「休みたい」と思っていたことさえ忘れてしまう。
長い道のりを歩く上では、そういう「自分の欲望を騙す」ことが出来るか否かが何よりも大きいと思う。
そういうことを意識的にやるのはなかなか難しいんじゃないかと思う。上に政策あれば下に対策あり。欲望も馬鹿じゃなくて、そのうち騙しきれなくなってくるものだと思う。
それでも自分を騙し続けることが、遠くに行く上で大切なんだと思う。
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