2010年1月16日土曜日

読売新聞ES講座のメモ

昨日、大手町で読売新聞主催のES講座に参加してきた。
その手書きメモをPCで文字起こししてみたのだけど、せっかくなのでここで公開してみる。

#本当にただの個人的なメモなので、読んだだけじゃよくわからないところもあるかも。
#「ここ詳しく!」みたいのがあったらコメントで質問くださいな。思い出せる範囲で答えまする。


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読売新聞ES講座_20100115
@読売新聞東京本社
参加者はおよそ270人。

原田康久(はらだやすひさ)様(東京本社総務局人事部)
「業界を問わず役に立つES講座」をする。
人気企業(大企業。1,000人以上の受験生がいるような企業)向け。小規模の受験生がいるような企業には適さない。

マニュアル通りのESが流行っていて、そういうESからは人物がわからない。

以下のような考えの人は要注意!
・文章が下手で上手くESが書けない。
・添削して欲しい。
・自慢できるような体験が無い。
・内定者のESが見たい。
・採用のプロは高度な視点で学生を見ている。

「採用のプロ」なんてものはいない。だいたいが2~3年前に人事部に配属されたような、採用のアマチュア。


キーワードは「想像力」。採用担当者の気持ちを想像するべし。

【敵を知る】
敵:ライバル、採点者
学生はESを書く際、「会社」と「自分」のことしか考えていないが、「ライバル」と「採点者」のことも考えるべし。

おさえておくべき事:
・ライバルはどこに陣を敷いたか。
・ライバルはどんな武器を持っているか。
・採点者は何を求めているか。
・採点者はどんな状態にあるのか。


【ライバルはどこに陣を敷いたか】
「私がアピールしたい体験」を書いてみる。
昨年度のES講座でのアンケートでは、
・サークル(32.4%)
・アルバイト(31.5%)
・ゼミなど学業(11.7%)
・具体的記述無し(5.4%)
・趣味、学園祭など

■ES界2大激戦地、クラブ・アルバイト
「クラブ・アルバイトの経験を書くな」というのではなく、「多くの人がその2つについて書いていることを忘れるな」ということ。

□クラブ
クラブでの成績や役職についてのアピールは避けるべき。
・全国の大学数、1大学あたりのクラブ数、1クラブ当たりの役職数などを掛け算すると、全国で30万人が役職を持っている。全国の就活生は60万人程度なので、全体の2分の1の就活生が役職を持っていることになる。
・なんちゃってクラブの役職と、真面目なクラブの役職に(字面からは)違いが見えない。
→「体験」を書け。

□アルバイト
塾講師(家庭教師)が8%、販売員・飲食店はそれぞれ7%。
一見違いは無いように見えるが、販売員や飲食店のバリエーションの多さに比べて塾講師はみな同じ話になってしまう。
「子供の成績が悪かったので、こんな工夫をして、こういうふうに成長させました。」
採点者が聞きたいのは「子供が成長したエピソード」ではなく「就活生が成長したエピソード」。
→埋もれない工夫が必要。


【ライバルはどんな武器を持っているか】
昨年度アンケート:
・バイタリティー・行動力:31人
・思いやり:22人
・協調性:11人
・向上心:9人
・忍耐力:9人
・発想力
・コミュニケーション能力
・分析力
・調整力
・リーダーシップ
・責任感


【採点者は何を求めているか、採点者はどんな状態にあるのか】
■採点者はどんな状態?
・誰が、どのくらい採点するのか。
・10枚と1,000枚では見方が違う。
―採点者の読解力に頼るな。
・ESは全ての欄をPRに使え。
―最近気になったニュースは?

ESは2週間くらいで読み終えねばならない。
→1枚90秒くらいで読まれている

マニュアルが「1行目に大事なことを書け!」なんてことを言うから、
みんな1行目に似たようなことを書いてくる。それは読む方はつらいし、その1行目の1文だけ読んだとしても本当にそういう人なのかどうかはわからない。

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ただし、、、
1行目に「私は茶道部で~を~」などと書いてあるなら、「あ、茶道部の人なんだ」という意識で読むことが出来る。そういうのは大事な情報。
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1行目から、自分の人となりが相手に伝わるような工夫をしよう。

思いの強さ:
・思いこみ系
・思いつき系
・思いやり系


○エピソードのタイミングは?
小学生、中学生、高校生、エピソードの始まりはどこから書いてもよいが、「いまの自分」をイメージ出来るようなエピソードにすること。また、最後に大学時代の自分まで持ってくること。

【文章力に自信がある方がESは苦労する】
ESと作文は違う。採点者の読み方のスタイルが違う。
作文は能動的な読者を対象とするが、ESは受動的な読者を対象としているということを忘れてはならない。

1.重要なことを前に持ってくればいいわけではない。
2.ダラダラ書いた方がよいこともある。
(ダラダラ≠ムダ。ムダは省くべし。いらない修飾語など(ex.「~でございます」とかは長い)は省くべし。)
流れが素直に入ってくるような文章を書く。
全ての文章が「重要な文章」になるくらい。
(マニュアルには「重要なところに線を引こう!」なんてあるが、全ての文に線がひかさるように書くべし)
3.文章の長短より、わかりやす展開を心がける(「情報」を伝えるという意識を持つ)。
4.箇条書きはわかりにくくなるケースもある。箇条書きをされると採点者はペースが乱れてしまい、「面倒くさいからこのESは読まなくていいや」となる可能性もある。
※見出しは就けない方がいい(場合が多い)。

【見出しについて】
○自己PRの「見出し」は?
1行目の見出しは、プラスにはならないがマイナスにもならない。ただスペースがムダなだけ。

○見出しはリスク
1.見出しがつまらないと読んでくれない可能性がある。
2.見出しそのものを読まない傾向の人もいる。
3.スタイルがマニュアル通りに見えてしまう。

○(つけるとしたら、)どんな見出しをつける?
・総論型 - ×:マニュアル風
・言葉遊び型 - △:マニュアル風
―言葉遊びからは人となりはわからない。
―たとえ話からも人となりはわからない。
・内容記述型 - ○
―特殊な例。よっぽど貴重な経験をしていないとなかなか書けない。「出馬前のオバマ上院議員にインタビュー」とか「ハンカチ王子に3三振!」とかならあり。

【終わりに】
ESはリスクマネジメント。
正解というものは無いが、リスクの少ない方法を採るようにする。
マニュアル通りに書くのは、リスクを非常に増大する。
最良のESは自分の中にある。ESは人間性である。
(もし人に見せるときは)数種類書いてみて、それから人に見せよう。




【FAQをもとにした豆知識】
室(むろ)様(人事部)

・ESで修正液は使っちゃ行けない?
→読売新聞では、1カ所や2カ所の修正は気にしていない。大切なのは内容。

・学歴でES読まれないことは?
→読売新聞ではそういうことはない。

・ジャイアンツファンじゃないから受験資格が無い?
→関係ない。新聞社は色々な考え方をぶつけあってこそよい新聞が作れる。
読売新聞に入ると、読売グループで社割が効く(銀座プランタンとか)。

・体育会だと選考は有利か?
→そんなことはない。

・公募型インターンシップの参加者だけで採用の枠は埋まる?
→そんなことはない。ただ、インターンを経て読売新聞に対する志望度を増す学生はいる。

・筆記試験は人事部が見ているからスーツ?
→そこまでチェックしていない。リラックス出来る格好が一番。

・筆記1位だったら即採用?
→ESと筆記試験の総合評価によって面接に進める人が決まる。

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